小金井歯科医師会

健康は口福からはじめましょう

【平成22年5月号】
東京都小金井歯科医師会 / 木所 義博

皆さんのお口の中は健康ですか。現在日本人の平均寿命は世界一ですが、歯の健康は必ずしもトップではないようです。

日本歯科医師会では、20年前より8020運動を推進しています。「はちまるにいまる」とは、80歳にして20本の自分の歯を残そうという運動です。20本の歯が残っているとおいしく食事が食べられます。

現在、8020達成者の方はかなり増えて2割に近づこうとしています。皆さんの歯の状態はいかがでしょうか。

歯がしみる、歯肉から出血する、入れ歯を入れているが、物がかみ難い、口臭が気になる等、何かしら気になっているのではないでしょうか。

もちろん原因はいろいろあり、すべてのことがすぐに解決できるとは限りませんが、このようなことはお口の注意信号です。

現在の歯科治療は、以前では不可能だった歯の再生も可能になりつつあります。また人工の歯根(インプラント)により入れ歯を使わなくとも、完全な咬み合わせが回復できるようになってきています。

残念ながら、保険診療ではできずに高額な医療費がかかります。それではどのようにしたら、お口の健康は維持できるのでしょうか。

少しでも異常、違和感等があったら、かかりつけの歯科医院でご相談ください。何事も早期発見が一番です。

歯を抜いて歯の大切さが分かると言いますが、これからは、すべての歯を大切にしてください。そして、口福は健康につながります。