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歯の健康メモ
妊娠中の歯周病はおなかの赤ちゃんにも影響!
【平成29年5月号】
東京都小金井歯科医師会 / 松田詠子

 妊娠中または妊活中のママは、赤ちゃんを守るために常に多くの注意を払っていますね。 先天性異常が起こらないように催奇性のある医薬品の服用を避けたり、 元気に発育してもらうために不足しがちな栄養素を摂取したり、流産のリスクを避けるために喫煙や飲酒をやめたり。 しかし、流産や早産のリスクをさらに高めている要因が、もっと身近に存在します。それが歯周病です。

 歯周病は正しいケアを行わないと自覚症状がほとんど無いままに進行する疾患で、老若男女問わず誰もがかかる可能性があります。 大人の口の中にはほとんどの場合、歯周病菌が常に存在しています。 その菌が歯肉と歯の隙間にプラークや歯石となって増殖し続けると、やがて歯周病になります。

 歯周病になると身体は免疫機能を働かせてサイトカインという物質を生産し、 歯周病菌を攻撃して戦いを始めます。サイトカインの働きはそれだけに留まらず、血管を通って子宮に向かい、 子宮を刺激して早産を促してしまうと考えられています。 これは、タバコ、アルコール、そして高齢出産よりも高いリスクであることが分かっています。

 妊娠初期は特に流産のリスクが高い時期で、そんな時に歯周病が発症したら大変です。 このような事態を避けるために、妊娠前から歯周病のケアを心がけ、 そして妊娠中も定期的な正しいケアを行うことが、赤ちゃんを守ることに繋がるのではないでしょうか。